2010年5月25日火曜日

お母さんとごはん

四年前の今日

母は人生最後の日を体感していた

私は母の足を温めた

昨日まであたたかかった足が

麻痺して冷たくなっている

祈りより強い思いが充満しながらマッサージ

私は母の足が永遠に温かくあることを願った

汚いものを踏まないように

母は私によく言っていた


足は宝だ


足が丈夫ならどこにでもいける


母の足をさすりながら


私の願いが変わっていった


母の行きたいところへ
行かせてあげよう


私のために
どれくらい道を変えてくれていたのか


母の足は
少しだけ温かくなってきた


疲れるからもういいよ


母はいつでも

まず相手のことを考える


自分が食べたくない日でも

食卓には体によい料理が並んでいた


いま

食欲がなくなり食べられなくなっている私の体


目を閉じると
母のごはんが浮かんでくる


それなら
それなら


食べられそうだよ


お母さん


今の私を

心配してくれているんだね

明日……母の命日

私も同じ日に死にたい

それか

お母さんのために何か作るから
一緒に
ごはん 食べてくれる?

0 件のコメント:

コメントを投稿